親が突然救急搬送された日|一人だった母を支えた救急救命士の言葉

ある日突然、父が救急搬送されました。
子どもたちはみんな県外在住。駆けつけることもできないまま、母はたった一人で病院にいました。
あの日、母のそばにいてくれたのは家族ではありませんでした。 でも、母はちゃんと支えてもらっていた。そのことを私たちが知ったのは、父が入院して2週間後のことです。

父の意識が朦朧としている。母は一人だった

ある日突然、父が救急車で運ばれました。子どもたちはみんな県外にいるため、付き添いは母ひとり。最初、父の状態の原因はわかりませんでした。母の周りには人が入れ替わり立ち替わりやってきて、「〇〇の検査をしてもいいですか?」と確認しながら、救急救命士や医師が父のために手を尽くしてくれたそうです。

その言葉に母は救われた

父の症状が少し落ち着いてきた頃、若い救急救命士の方が母にこう声をかけてくれたそうです。


「よかったですね。頑張りましたね。安心しましたね。」

待っている間も「大丈夫ですか」「寒くないですか」と気遣ってくれたと、母は嬉しそうに話してくれました。

命だけでなく、心も守る仕事

命を救う仕事というだけで「すごいな」と思いますが、あの緊迫した環境の中で家族への気配りまでできるなんて、正直驚きました。どんなことを学んで、どんな人がなるんだろう。今まで考えたこともなかった救急救命士という仕事に、初めて興味を持ちました。

医療に携わるためにたくさん勉強してきたことは間違いないけれど、命に向き合う現場で喜びや悲しみをたくさん見てきたんだろうな、とも思いました。

救急搬送で知ったこと、準備しておくべきこと

突然の搬送で不安でいっぱいになると思うけど、救急救命士は心強い味方です。付き添う家族が頭が真っ白になるのは当然です。もし少しでも準備できるなら、以下を持って行くと安心です。

・健康保険証
・お薬手帳(飲んでいる薬のリスト)
・かかりつけ医の連絡先
・印鑑
・現金(病院によっては入院費の前払いが必要)

この時、私はまだ父が入院していることを知りませんでした。母が子どもたちに知らせなかったのは「大丈夫だろう」という考えからでした。
でも父は、これから長い入院生活を送ることになります。

母から連絡が来て、ここから始まる父の入院生活、介護の実態をこれからこのブログで書いていこうと思います。
次の記事では、帰省して入院中の父に会い、初めてせん妄を知ったことを書いています。

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