これまで病院といえば、「調子が悪い時に行く場所」くらいの認識でした。
でも父が突然入院したことで、医療・介護の世界には複雑な仕組みがあることを初めて知りました。そして何も知らなかったせいで、後悔したこともあります。
この記事では、父の転院を経験した家族として、急性期病院からリハビリ病院への流れと、転院前に知っておいてほしいことをまとめます。今まさに転院先を決めようとしている方の参考になれば嬉しいです。
※父が突然「転院か退院か」を迫られた時の体験談は、前回の記事に書いています。
急性期病院・リハビリ病院・施設、それぞれの役割
父の入院を通じて知った、病院・施設の流れはこうです。
- 急性期病院で治療を行う
- 療養病棟や地域包括ケア病棟や回復期リハビリ病棟へ移って回復を目指す
- その後、自宅介護か施設入居かを選ぶ
それぞれに役割があり、次のステップへ繋いでいく仕組みになっています。「治ったら家に帰る」だけではないことを、私は父の入院で初めて知りました。
急性期病院とは
急性期病院とは、命に関わる状態や急な病気の治療をする病院です。父は敗血症で意識朦朧となり、救急車で急性期の病院に運ばれました。
治療を終えると退院です。ただ父は、入院中のせん妄や体力低下で生活は全介護になり、歩くこともできなくなってしまいました。家に帰っても生活ができないため、リハビリ病院への転院となりました。
病院にはソーシャルワーカーという相談役の方がいます。父の病院でも、医師との面談の調整や、転院先の病院の紹介をしてくれました。転院を決めると、リハビリ病院が受け入れてくれるか連絡を取ってくれるのもソーシャルワーカーさんです。
ソーシャルワーカーとの関わり方で、転院の流れが変わる
父の入院を母がすぐ家族に知らせなかったため、最初は母が一人で病院やソーシャルワーカーの話を聞いていました。ソーシャルワーカーさんは丁寧な方でしたが、医療用語に不慣れな母には説明が伝わりにくく、話し合いが進まない場面もあり、転院の手続きが遅れてしまいました。
ただ、私自身にも後悔していることがあります。
- 転院先をソーシャルワーカーさんにお任せにしてしまったこと
- 兄弟みんなネットで調べはしたけれど、足を運んで自分の目で見て判断しなかったこと
- リハビリ病院についてきちんと調べなかったこと
リハビリ病院とは|3つの種類がある
父がリハビリ病院に転院したあとで調べて初めて知ったのですが、リハビリ病院には「回復期リハビリ病棟」「地域包括ケア病棟」「療養病棟」の3種類があります。
回復期リハビリ病棟
1日最大9単位(1単位20分)のリハビリを行い、座位保持やトイレ誘導、日中の離床を積極的に進めます。在宅復帰を前提に動く病棟です。入院期間は病名によって上限があります。
地域包括ケア病棟
急性期後の「もう少し回復が必要」な人向け。リハビリもありますが、メインの目的は在宅・施設への橋渡しです。上限60日。
療養病棟
医療管理が中心で、リハビリは機能維持程度にとどまります。安全優先のため、寝ている時間が長くなりやすい特徴があります。期間制限はありません。
同じ「リハビリ病院」でも、リハビリの量がまったく違います。転院前にこの違いを知っていたら、と今でも思います。
後悔しないために|転院前のチェックリスト
同じ後悔をしてほしくないので、転院前に知っておくと良いことをまとめます。
- 候補の病院が3種類のどの病棟なのか確認する
- リハビリは1日何単位(何分)できるのか聞く
- できれば転院前に見学に行き、自分の目で確かめる
- 入院期間の上限と、その後の選択肢(在宅か施設か)も先に考えておく
- 分からないことはソーシャルワーカーに何度でも質問する
転院先を自分の目で見て、種類や特徴を調べて、対等に話し合えるだけの知識を持つ。それができていたら、父の転院先は違っていたかもしれません。この記事が、これから転院先を決める方の参考になれば嬉しいです。


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