「病院だから大丈夫」と思い込んでいた私|老健とリハビリ病院との違い

介護日記

やっと母が老健入所を決めてくれ、父の新しい生活が始まりました。

老健に入る前の健康診断で、父は体重が3キロ落ち栄養不良と診断されました。私は憤りを隠せませんでした。

そして老健の対応はリハビリ病院とは全く違うものでした。水分管理、食事形態、おむつかぶれの対応——リハビリ病院ではしてもらえなかったことを、老健は当たり前にやってくれたのです。

この記事では、実際に両方を経験した私が感じたリハビリ病院と老健の違いを、正直に記録します。同じように「どちらが親にとって良いのか」と悩んでいるご家族の参考になれば嬉しいです。

施設を嫌がる母|再度見学に行き、もっと詳しく施設の内容を知ろうとする私

この老健は、母の親戚の叔父さんが利用していたようでした。スタッフとトラブルになり怒って帰りたいと言ったが出してもらえず、そこでお亡くなりになったそうです。だから本当は嫌だと言う母。

私は母の不安が少しでも解消できたらと、再度見学をお願いして、リハビリの様子も見せてもらうことにしました。理学療法士の方は優しく利用者さんも笑顔で楽しそうにリハビリをしていました。

そして、相談員さんに母のことを話し、「退所したいご家族さんに老健の方から無理に退所を引き止めることはできない」と教えてもらいました。

母を何度も説得|リハビリ病院と老健は違う

私は、相談員さんに聞いたことを母に話しましたが、親戚の叔母さんが言ったことしか母は信じることができないようでした。これから老健で1日も早く家に帰るためリハビリを頑張ろうという時期に、最近はずっと後ろ向きな母。

だけど、地元で一人父を支え、リハビリ病院での父への対応に不信感を抱かずにはいられなかった、そのことを考えると母の気持ちも分からなくはありません。

なのでちょっとでも安心してもらおうと色々調べて分かりやすく伝えました。それでも「どこも一緒だ」と思い込んでいる母には届きませんでした。

老健入所の日|断ってしまったケアマネさんへの後悔

やっと入所の日が来ました。この時は妹が県外から帰ってきて付き添ってくれました。

以前話したこの日の付き添いを引き受けてくれたケアマネさんは、母が断っていました。理由は、「痰の吸入ができないのならケアマネを引き受けられない」と言われたことを母が「見放された」と思い込み怒っていたからです。

「もうあの人にケアマネは頼まない」と地域包括センターに新しいケアマネを探す依頼をしていました。あれは、私たち兄弟が頼んだことなのに・・・と思いましたが、母には言えませんでした。

だけど、契約をしていない私たちのために全力で相談にのってくれたり動いてくれたり、時間外でも電話をかけてくれたりと、こんないいケアマネさんはいないなと本当に思っています。

老健に入って気づいたリハビリ病院の実態

老健に入所し、色々説明を聞いてとても安心したのは、水分管理などしっかりやってくれるということでした。リハビリ病院では水分補給をあまりしてくれず、とても心配でした。

そして驚いたことに父は体重が3キロ減り栄養状態が良くないとの結果でした。リハビリ病院でいつもお腹を空かせていた父、水分補給もしてもらえず、食事はミキサー食。急性期病院ではお粥だったのに!また2ヶ月間食事形態の見直しもしてもらえずずっとミキサー食で過ごしていました。

(食事形態は、飲み込む力に合わせて「お粥 → ミキサー食 → ムース食 → 普通食」と段階が分かれています。段階が上がるほど、口から普通に食べられる状態に近づきます。)

何でもっと病院にちゃんと言わなかったんだろう。食事形態を見直してくださいと、水分をちゃんとあげてくださいと。

どうして父の様子に気づいてあげられなかったんだろうと、悲しい気持ちになりました。父の現状はわかっていたのに、病院の人がやっているんだから大丈夫、それが今のベストなんだと思い込んでいたことを後悔しています。

3日でおむつかぶれが治った|老健の手厚い介護

老健の職員の対応はとても丁寧で父が家に帰れるよう、生活リハビリもしっかりやってくれました。おむつ替えもこまめにやってくれるので、おむつかぶれも3日ほどでよくなりました。

リハビリ病院で看護師長にお願いしても軽くあしらわれずっとおむつかぶれが治らなかったのに、老健の手厚い介護に感謝の気持ちでいっぱいなのと、いい施設に入れたと安心しました。

[比較]ネットと違った|老健の方が「在宅」に近づいた理由

※リハビリの「1単位」は20分のことです。リハビリ病院は1日に2〜4単位(40〜80分)、老健は1単位(20分)が一般的といわれています。

項目リハビリ病院老健
リハビリ量多い(2〜4単位)少なめ(1単位)
水分管理不十分だった水分量管理
食事形態の見直し2ヶ月なし段階的に改善
おむつ・排泄ケアかぶれが治らず3日で改善
在宅への近さ生活リハビリで近づく

ネットで調べると、リハビリ病院は地域包括病棟でも2単位から4単位のリハビリをしてくれると書かれています。そして老健はリハビリは1単位しかできないそうです。

それでもトイレに連れて行ってくれる、食事形態を時期を見て見直しミキサー食からムース食と段階を進めてくれる。トータルで見ると、ネットの情報とは違い、老健での生活の方が在宅へどんどん近づいているように感じました。

母は、まだ納得しておらず、早く退所させたいとそのことばかりでしたが、私たち兄弟はいい施設に入れたなと安心していました。

施設か、在宅か。私たち家族もずっと揺れていました。結果的に父は老健に入り、そこで在宅に近づいていきましたが、どちらが正解かは家庭の状況によって違うと思います。

もし在宅介護も選択肢に入れるなら、介護保険のサービスに加えて、必要な時だけ頼める保険外の在宅介護サービスがあることも知っておくと、選べる幅が広がります。対応エリアが限られていて私自身は使えませんでしたが、近くに頼れる人がいない方の助けになるかもしれません。

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