第一希望の老健に断られた理由|特養の検討と、病院から言われた「身体拘束」

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「ここならいいよ」──母がそう言ってくれた第一希望の老健。ところが返ってきた答えは、「入所できません」でした。

理由を聞いても、病院からは「教えてもらえないと思う」の一言。それなら自分で施設に直接聞いてみよう──そう思って電話をかけた先で、思いがけない理由が分かりました。

さらに同じ時期、病院からは「父を拘束してもいいか」という連絡も。この記事では、老健に断られた理由、特養について調べたこと、そして病院での「身体拘束」についてお伝えします。

第一希望の老健から「入所できない」と言われた

施設への入所を嫌がり、父を家に連れて帰りたがっていた母が、「ここならいいよ」と言ってくれた第一希望の老健(見学の様子は以前の記事に書いています)。その返事は、「入所できない」というものでした。

父は意識の波も少しずつ良くなり、介助されながら立ったり歩いたりもできるようになっていました。家族はきっと受け入れてもらえると思っていたのです。

施設に直接聞いて分かった、本当の理由

断られたことを伝えてくれたのは、リハビリ病院のソーシャルワーカーでした。理由を聞くと、「理由は分からない。施設に聞いても教えてもらえないと思う」との返答。

でも調べてみると、理由を聞くこと自体は悪いことではなく、教えてくれる施設もあると分かりました。そこで私は、老健に直接電話してみました。

「父の状態で、どの点が基準に合わなかったのか、今後の施設選びの参考にしたいので教えていただけますか?」

すると、「今、車椅子で姿勢を保てない利用者さんがいて、もう一人増えると安全面で対応できなくなるので…」と教えてくれました。父はリハビリ病院で座る姿勢が保てず、車椅子に乗る時にベルトを使っています。それが断られた理由でした。

断られた理由は、聞き方次第で教えてもらえることがあります。「今後の施設選びの参考にしたい」という聞き方は、施設側も答えやすいのでおすすめです。

特養への申し込みも検討|待機200人の現実

老健に入れなかった時や、在宅介護ができなくなった時のために、特養にも申し込みをしておくといいと言われ、見学に行きました。家の近所の特養はまだ新しくてとても綺麗でしたが、待機している人は200人近くいるそうです。

特養とは|老健との違い

特養(特別養護老人ホーム)とは、要介護3以上の方を対象とした、長期入所を目的とする介護施設です。老健との大きな違いは次のとおりです。

項目 老健 特養
目的 リハビリ・在宅復帰 長期的な生活の場
入所期間 原則3〜6ヶ月 終身利用が可能
入所条件 要介護1以上 原則要介護3以上
待機期間 比較的短い 数ヶ月〜数年待ちが多い

参考:厚生労働省 介護サービス情報公表システム「介護老人保健施設(老健)」「介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)

老健が「リハビリをして家に帰るための施設」なのに対し、特養は「長く生活する場所」。目的がまったく違います。待機が長いからこそ、「もしもの時のために早めに申し込んでおく」という使い方があるのだと、この時知りました。

病院から「父を拘束してもいいか」と連絡があった

同じ頃、母が病院から「人が少ないので、安全面のため拘束してもいいですか」と言われたそうです。

「拘束」──自由を奪うということ? 父が病院で自由に動けなくなる姿を想像しただけで悲しく、母も心配していたので、私は拘束について調べ、「どういう時に、どんなやり方で拘束をするのか」を病院に電話で聞いてみることにしました。

身体拘束の種類と決まり

病院で「身体拘束」という場合、主に次のようなものを指します。

種類 内容
ベルト 車椅子・ベッドからの転落・転倒を防ぐために腰や胴をベルトで固定する
三点柵・四点柵 ベッドの四方を柵で囲み、転落やベッドからの離床を防ぐ
ミトン型手袋 チューブを抜いてしまう、自分を傷つけてしまう場合に手指の動きを制限する
車椅子テーブル(Y字ベルト含む) 車椅子からの立ち上がり・転落を防ぐ

参考:厚生労働省「身体拘束ゼロへの手引き」(平成13年)

身体拘束は「切迫性・非代替性・一時性」の3条件を満たす場合のみ、医師の指示のもとで許可されるルールになっています(高齢者虐待防止のためのガイドライン)。

父の拘束は「車椅子のベルト」だった

病院に確認すると、父の場合は、車椅子に座る姿勢を保てないための「ベルト」でした。

「拘束」という言葉だけ聞くと不安になります。でも、どんな種類の拘束を、どんな目的で行うのかを確認することで、見え方が変わることもあります。もし病院や施設から「拘束」の話が出たら、言葉に驚く前に、具体的な内容を聞いてみてください。

第2希望の老健への願い

調べたことを母にも伝えました。あとは、第2希望の老健──あの「超強化型」が受け入れてくれることを、願うばかりでした。その結果と、母との最後の攻防は次の記事に書いています。

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