急性期病院から突然「転院か退院か」と言われたら|何も知らない家族が直面した現実

介護日記

「退院か転院か、早めに決めてください」

母からその電話をもらった時、私は父が入院していることすら知りませんでした。

急性期病院でできること、リハビリ病院の存在、転院の流れ。何も知らないまま、決断を迫られた時のことを書きます。同じように突然「転院か退院か」と言われて戸惑っている方の参考になれば嬉しいです。

母から相談の電話|父の入院を知る

ある日、母から電話があり、「病院から退院か転院か決めてって言われた」とのこと。

「えっ?お父さん入院してるの?」

父は10日前に救急車で運ばれ、敗血症で入院していたそうです。医師や看護師に「命に関わる病気」だと聞いてさらに驚き、「お母さん、何で教えてくれんかったん?」と思いましたが、母一人で入院の手続き、準備、面会と、大変だったんだろうなと思います。

母は「まだ口の中に傷があるのに、もう退院させるとか」と怒っていて、とりあえず私たち兄弟で、指定された病院に口腔外科があるか調べることにしました。

急性期病院でできること、できないこと

父の入院を知って、私は帰省することにしました。病院で医師やソーシャルワーカーに話を聞くと、こういうことでした。

  • 急性期病院は「命に関わる状態の治療」をする場所
  • 父の治療はもう終わったので、ここには居続けられない
  • 退院して自宅へ帰るか、転院してリハビリをするか、家族が決める必要がある

「治ったから退院」ではなく、「治療が終わったから次の場所へ」。この仕組みを私はこの時初めて知りました。

今の父では家に帰れない|リハビリ病院を探す

高齢者は何日も寝たきりでいると、歩くことが困難になっていくそうです。この時、父はもう2週間近く寝たきりの生活をしていました。

急性期の病院ではリハビリはできないと知り、早く転院してリハビリを始めてもらわなければ、父は歩けなくなるかもしれない。不安になった私は、とにかく早く転院先に連絡をしてもらうよう、ソーシャルワーカーにお願いしました。

ソーシャルワーカーへの戸惑い|もう少し丁寧に伝えてほしかった

帰省している間は、私がソーシャルワーカーの窓口になって話を進めることにしました。

話した印象は、「間違ったことは言っていない。でも、業務連絡のように伝える方だな」というものでした。

急な入院で、10日前まで元気に歩いていた父が、言葉も交わせなくなった。病院や介護のことを何も知らない家族が、どれだけ動揺しているか。そこを少し汲み取った伝え方をしてもらえたら、母も勘違いせず、もっとスムーズに動けたのではないかと思います。

だからこそ、これから同じ立場になる方に伝えたいのは、分からないことは遠慮せずに何度でも聞いていいということです。「なぜ、ここに入院できないのか」「転院する理由は何か」「病院とはどのようなシステムになっているのか」。家族は素人なのですから、聞くことは恥ずかしいことではありません。

入院25日目、ようやく転院先が決まった

急性期病院に入院してから25日目、ようやくリハビリ病院への転院が決まりました。

転院すれば良くなる。そう信じていました。でも現実は、私たちが想像していたものとは大きく違っていました。ここから私たち家族にとって、辛い毎日がやってくるのです。

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