入院中の父と、病院で大爆笑してしまいました。
面会に来るたびに父を喜ばせたくて、いろいろ考えていた帰省中のある日。まさかテレビ電話がこんな展開になるとは思っていませんでした。
せん妄のある父との面会は一喜一憂の日々でしたが、こんなに笑える日もあります。今回はそんな話です。
離れている家族の顔を見せてお父さんを喜ばせたい
父のせん妄には波があり、面会時に元気なこともあれば、意識が朦朧としている日もありました。それでも家族の目には、日に日に元気になってきているように見えていました。
ある日、県外にいる妹とテレビ電話を繋いでみました。最初は携帯の画面に映る妹をあまり認識できていない様子。でも「お父さん、ここだよ」と画面を近づけると、妹が手を振るのを見て「お〜」と嬉しそうに手を振り返してくれました。
その姿を見て、母も私も嬉しくなりました。会いに来られない家族の顔を見せられるテレビ電話は、遠距離介護の心強い味方だと思います。
思いがけない大爆笑|マスクを頭にかぶる父
翌日もテレビ電話をしていると、妹が突然言いました。
「マスクどうしたん?」
見ると、父がマスクを取って頭にかぶろうとしています。
「帽子と間違えちょんのやない?」と私が言うと、妹が「携帯見て」と言います。画面を見ると、何のボタンを押したのか、父の顔に黄色いニット帽とマスクのイラストが当てはめられていました。
妹と二人で大爆笑。父は何も分からず、相変わらずマスクを頭にかぶろうとしています。その姿がまた面白くて、しばらく笑いが止まりませんでした。
病院でも父が元気だった頃のように、思い切り笑えることがあるんだなと思いました。
明るく過ごすことの意味
最初に面会に来た時、父がテレビもないナースステーション隣の小さなスペースに寝かされている姿がショックでした。家族に会えるのは1日1時間ほど。残りの長い時間、父は何をして何を考えて過ごしているのだろうと思うと、気持ちが沈んでしまいます。
だからなのか、「病院では明るく振る舞うほうがいい」という思いが、私の中に漠然とありました。この日は「毎日明るく振る舞っているから、こんな面白いことも起こったのかな〜」と思えました。
少しの気遣いや努力で何かが変わるのかどうかは、正直わかりません。それでも、私が沖縄に戻った後も面会が続く母のことを思うと、帰省している間は父との面会を思い切り楽しもうと心に決めました。
入院中の家族との時間は、心配や不安だけで埋めなくてもいい。笑える瞬間があったら、遠慮なく思い切り笑っていいのだと思います。


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