父の入院でせん妄を初めて知った|家族がやりがちなNG面会と睡眠導入剤の疑問

父に会いに行って、私は固まってしまいました。

目が合わない。声をかけても視線がどこかへ漂っている。眠っているわけでもない、でも起きてもいない。あの状態が「せん妄」だと知ったのは、その後のことです。

知らなかった私は、やってはいけない接し方をしていました。同じ状況で戸惑っている方に、少しでも参考になればと思いこの記事を書きます。

面会をして気づいた異変|これがせん妄だった

父が救急搬送され、集中治療室に4日間。その後帯状疱疹になり5日間個室に入りました。母は命に関わる病気だと分からなかったようで、連絡をもらったのは入院から10日後のことでした。

帰省して父に会いに行くと、夕方でしたが眠っていました。声をかけると少し反応はあるものの、目が合わなかったり、意識が朦朧としていました

せん妄ってどんな状態?主なサイン

後で調べて知ったのですが、この状態は「せん妄」といって、脳が混乱している状態だそうです。

・夜間に突然興奮する
・話が噛み合わない
・昼夜逆転している
・点滴を抜こうとする  など

せん妄の時にやってはいけない面会のNG行動

せん妄の時にやってはいけないこと、知っていましたか?私は何も知らなかったので、顔を覗き込んで話しかけてしまいました。でも実は、正面から覗き込むだけでも脳に負担がかかって疲れてしまうそうです。写真をたくさん持っていくのも、情報が多すぎて混乱させてしまうとのこと。

せん妄の時、こんな関わり方がいい!


・大きめの時計:昼か夜かがわかると混乱が減る
・家族の写真:1〜3枚程度。多すぎると混乱することがある
・メガネ:見えにくさが重なるとさらに混乱しやすい
・いつものタオル:触覚から安心感を与えられる
・名前を書いたメモ:「名前・病院名・今日の日付」を書いて目に入る場所に置く

私は、日めくりカレンダーに孫の写真を貼って、父の部屋のテーブルに置いていました。看護師さんとの話題にもなり部屋が明るい雰囲気にもなりました。でもある日父が写真を口に入れ危険だったため、持ち帰ることとなりました。うまくいかないこともありますが、関わり方を知っておくことは、面会に行く家族にとって大切なことだと、この時初めて実感しました。

また、父の顔を覗き込み、「お父さん、今は昼だよ。起きて」と起こそうとしました。でも家に帰って調べると正しい接し方は、視界に入る程度の位置でゆっくり話しかけること。「今はお昼だよ」など、時間の感覚を取り戻せるような声かけをし、無理に起こそうとしないほうが良いそうです。

なぜ睡眠導入剤を使うの?家族が抱いた不安と疑問

父はせん妄のため、夜になると動き回ったり落ち着かなくなることがありました。そのため睡眠導入剤を使用しているとのことでした。

友人のお父さんが入院中に睡眠薬を飲んでいて、「動いたら危ないから薬で眠らせている」と聞いたことがありました。父もぼーっとしていることが多かったので、もしかして薬のせいでは、と心配になり医師に直接聞いてみました。

 

医師に直接聞いて分かった|睡眠導入剤の必要性と安全性

医師の説明では、せん妄の症状を落ち着かせて安全に眠れるようにするための薬であり、安全なものだということでした。

それでも心配だったので、入院中に何度か確認しましたが、やはり必要とのことで、急性期病院にいる間はそのまま使用しました。

最初は不安でしたが、医師の話を聞くことで納得することもありました。それでも「早く睡眠導入剤の服用なくなればいいな」と願っていましたが、納得のできる説明を聞けたことで不安が減少されたことは事実です。


様子がおかしいと思ったら、まず医師に聞いてみて

せん妄は、高齢者が入院した時に起こりやすい症状です。もし面会に行って「様子がおかしい」と感じたら、まず慌てず医師や看護師に確認してみてください。静かにそっと寄り添うだけでも、安心感を与えることができます。

父のせん妄はその後も続きました。次の記事では、面会での声かけの仕方を変えたことで気づいた小さな変化について書いています。

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